読書をするのがしんどいと思っていませんか?
ボクも本屋やネットなどで、仕事や私生活で役に立ちそうなビジネス書などを買った後、「さぁ、読もう」と開いたはいいけど、読んでる途中でしんどくなってきた時にこんな思いを抱いてしまいます。
- せっかく買ったのに1冊全部読み切れなかった
- 頑張って全部読んだけど内容を忘れてしまう
- また積読が増えた
せっかく買った本が部屋の片隅に山積みになっているのを見るたびに、なんだか罪悪感が芽生えてきます。
でも、読まずに処分するのはイヤだ
そんな時に『シン・読書術』という本を見つけました。
今までの読書では、本を読もうとするたびに「~しないといけない」と罪悪感を覚えて、本を読むのが億劫になってきました。
しかし、『シン・読書術』を読んで、読書に対するものの見方が変わり、毎日読書をすることが習慣が生まれ、溜まっていた積読も徐々に解消されていきました。
今回は、渡邊康弘さんの『シン・読書術』を紹介していきたいと思います。
「シン・読書術」について
読書とは、心に響く一文に出会えるかどうかだ。
『ものの見方が変わる シン・読書術』より
読書には2種類あると本書では述べています。
ひとつは、「著者の意見」を理解する読書
読書の際に、本を最初から最後まで読んで、内容を覚えて理解しなければならないと思って読み進めているやり方です。
いわゆる読書というと、こんな風に思っていることが多いのでは?
ボクもそう思っていました
もうひとつは、「自分のため」に読む読書
どんな読み方をしてもいいから、ひとつでも自分にとって役立つことを見つけて、実行できればOK!と考える読み方です。
とはいえ、「そんなのは読書じゃない」という人も多いということで、著者はこの読み方を「シン・読書術」と名付けて伝えています。
あなた自身のために読む「シン・読書術」を知ることで、これまでの読書で感じていた罪悪感を払拭し、読書に対する心理的なハードルが下がるので、たくさんの本が読めるようになり、もっと自由に本が楽しめるようになります。
そして「シン・読書術」を知ることで、ものの見方が変わり、読書の罪悪感から解放されることで自由に本を読めるようになることで「シン」の力が5つ手に入ります。
- 情報の「真」実を見極める力がつき、物事の骨組みが構造的にわかる
- 物事を「深」く考える力が身につく
- 自分を「信」じられる力がつき、自己肯定感が高まる
- 著者と共「振」することで、多様な「ものの見方」ができるようになる
- 自分自身を「進」化・「進」歩させ、新しいアイデアを生み出し、実行できる
これまでの思い込みとシン・読書術
本を1冊読み切れない
本を読んでいるとき、最後まで読み終わるまで集中力が続かず、途中で眠たくなってくることがありませんか?
そんな時ボクは、自分に集中力がないことを責めてしまいがちでした。
しかし、本書によると、そもそも人の集中力は何時間も長く持たないと書いてあります。
そもそも人の集中力は10~40分経つと自然に落ちてくるので気にする必要はないと。
なので、本を読むときは休憩をはさみながら短い時間の方が結果が出るとのこと
でも、最後まで集中して読みたいよ・・・
そんな時は25分作業して5分休憩する「ポモドーロ・テクニック」をオススメしています。
ちなみに、練習中に、関係はあるが別のことを入れると学習が進むことが分かっています。
なので、長時間かけてダラダラ読むよりも、休憩をはさみながら短い時間で集中して本を読む方が学習において効果的です。
読んでも内容を忘れてしまう
今までは本を読むときは内容を覚えようと何度も読み直したりしていました。
しかし、読み終わるまで時間がかかるうえに、内容もあまり覚えていないってことがよくありました。
せっかく時間をかけたのに・・・
しかし、本書によると、覚えようとするよりも「内容を忘れる本というのは、かえって忘れてよかったのかもしれない」という気持ちでリラックスして読むことが大事だと述べています。
なぜなら、覚えなきゃというプレッシャーの中で読むよりも、ワクワクやリラックスしたときの方が記憶に残りやすいから
むしろ内容を覚えるよりも思い出すことが重要だと言っています
頑張って思い出そうとするとそこに感情が生まれ、それがきっかけで思い出せることもあるとのこと。
なので、本の内容を覚えるよりも、読んだらとりあえずどこまで覚えているか思い出す練習をする方が効果的です。
本を読み重ね、思い出す練習を繰り返していけば、本の内容をどんどん思い出すことができるようになっていきます。
積読が増えてしまう
ボクはよく、本を買っても読む時間が取れなく放置してしまい、時間が経つと読む気が失せて積読になってしまうことがよくあります。
そして積読がたまるのを見るたびに、なんだか罪悪感を覚えていました。
でも、シン・読書術ではときめきが復活するまで積読でいいとしています。
なぜなら本の背表紙やタイトルを見るたびに潜在意識に情報を伝えているから。
もちろん買ってすぐに読むのが一番いいし、読書家と呼ばれている人はそうしている人も多いでしょう。
それでも、積読になってしまったら、そんな時はその本を手に取って開いてみると、ときめきが復活してきます。
積読は何かを学ぼうとした証拠であり、自分を責める必要はないのです。
だけど、もし積読になった本を開いてみて、ときめきが復活しなかったら、その本は手放してしまいましょう。
朝三分読書
本書において、ボクが取り入れやすそうだと思った方法は「朝三分読書」です。
やり方は簡単で朝起きたら、3分でいいから本をパラパラ→パカッで読むことです。
目次や前書きから読まなくていいの?
パラパラさせてからの見開きのページでいいよ!
なぜなら、本の構成においては著者の意図として、いかに読者を驚かせるかを意識していることがあるからです。
著者に驚かされた状態のままで読み進めていても、脳がプレッシャーを感じてしまい、読みづらく感じることがあります。
なので、最初は本をパラパラさせてパカッと開いていきます。
本を開いたときに、自分の背中を押してくれる言葉や、共感できる情報に出会えれば、その本をどんどん読み進めたくなってくるでしょう。
心に響く一文を見つけよう‼
はじめは3分だけ読んで意味があるのかと懐疑的だったのですが、続けているうちに読書に慣れてきたようで、だんだんと積読が解消されてきました。
なぜ、朝に読書をするのかというと、認知心理学において1日の大半は朝見た情報によって決まることが分かっているからです。
実際に、著者のオンラインサロンにおいて「朝三分読書」を実践した人たちは様々な変化があったことが報告されています。
ちなみに、新しい習慣を取り入れるときは、いきなり大きく変化するよりも、目標を小さくして取り組んで継続したほうがいいことが分かっています。
朝起きたときに本の見開きのページを読むだけでもいいので、ぜひ試してみてください!
「朝三分読書」では、実用書やビジネス書などの自分にとって役立つ本から読もう!
おわりに:心に響く一文を見つけよう
タイトルにあるように本書を読むことで本当に読書に対するものの見方が変わりました。
読書は心に響く一文に出会えればいいという言葉を得たことによって、読書に対して気が楽になりました。
特に「朝3分読書」で本を「パラパラ」とめくって「パカッ!」と開いた見開きのページを読むと様々な気づきを得ることができます。
そして今まで抱いていた読書の罪悪感が払拭されていき、たまっていた積読が徐々に解消されていきました。
本書は脳科学や認知心理学の観点から書かれていることに加え、著者の知識や経験だけでなく、様々な書籍で紹介されている理論が織り込まれているので、とても説得力があり、内容を受け入れやすいです。
本を良く買うけど積読になってしまう人や読書に挫折してきた人は、ぜひ「シン・読書術」を読んでみてください!
心に響く一文に出会い、新たな一歩が踏み出せれば幸いです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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