こんにちは!しみたかです。
この記事ではフリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)について思った事などをまとめています。
この本は、ぼくが新卒で入った会社から転職しようとするときに読んでとても励まされてきました。
就活中の学生や新卒で入った会社が合わないと思っている方におすすめです!
有川浩さんの著書について
有川浩さんは『図書館戦争』『阪急電車』『3匹のおっさん』などの多数の作品を生み出しています。
映画やドラマにもなった作品が多数あるので、名前を聞いたことがある方もかなりいるのではないでしょうか?
『フリーター、家を買う。』の概要
就職先を3か月で辞めて自堕落に過ごす25歳のフリーターが、母の病をきっかけに一念発起し、バイトや職探しに奔走します。
バイト先の人たちや避けていた父親など、様々な人との関わりのなかで、主人公が自問しながらも成長していく物語です。
『フリーター、家を買う。』の感想
主人公の成長に勇気がもらえた
最初は甘ったれだった主人公が、母親の病をきっかけに自分の甘さや家族と向き合い、成長していく様子に勇気が出ました。
就活でのタブーが腑に落ちた
就活がうまくいかない主人公が、今まで避けていた父親にアドバイスを求めたシーンで、就活でやってはいけないとハウツー本に書いてあることがすごく納得できました。
特に、最初の会社でなじめなかった主人公に対して父が
「前の会社の悪口は絶対に言うな!お前程度の了見でリタイアした奴なんか世間は一人前だと思ってくれないんだ、そんな甘ったれた若造の分際で、仮にも業績を上げて経営が成り立っている会社の批判なんか百年早い!」 (p.133)
というのは納得できました。
自分の情けないところから目をそらさない
就職した主人公が採用に携わったとき、自分が無様だと目をそらしていた条件がキーになっていました。
応募者から昔の情けない主人公のような者を振るい落とし、心を入れ替えた主人公のようなものを採れたらいいというシーンで、自分が目をそらしたくなるようなことが強みになるということを感じました。
おわりに
自堕落な甘ったれの主人公が成長していく様子は、いま悩んでいるあなたに勇気を与えてくれると思います。
自分が無様で目を逸らしたくなっても、受け入れてどうすれば前に進めるかが大事なのだと考えさせられる作品でした。
第二新卒やフリーターの就職の厳しさも、あるあると納得できるものだったので、会社辞める前に読んでみてもいいんじゃないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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